2016年04月09日

イジメがこの世界から消えてなくなることなどないのだから、(1)

私の人生において消したくても消せない悲しい記憶の一つがイジメです。それは一度や二度ではなく、場所を変え、ヒトを変え度々私の身に降りかかりました。

私の見た目や性格から、他人は「イジメ」と「私」を結びつけて考えるとき、もしかしたら、私が誰かをイジメていた、と思うかもしれません。でも逆なのです。私はいつも誰かにイジメられていました。その経験が少なくとも今の私の一部を形作っているのは間違いありません。

満開の桜と真新しいランドセルが目にも眩しいこの季節が来るとあの時のことを思い出さずにはいられません。九月入学の台湾に住んでいる今、記憶を呼び起こす光景を直接見ることはなくなりました。が、早くに結婚した同級生たちがSNSに投稿する真新しい制服とランドセルに包まれた子どもたちの姿を見ると、やはり私の記憶は...あの辛い記憶は、鮮明に蘇ってくるのです。

ドキドキの入学式が終わって家に帰った私がピカピカのランドセルをおろすと、外から誰かが呼んでいます。窓の外を覗くと私と同じ年頃の女の子が庭に立っていました。活発そうなその女の子は私を見ると「じぇいこちゃん、一緒に遊ぼう!」と言いました。私は近所の友達はずっと男の子だけだったので、女の子が私を誘ってくれるなんて夢みたいですごくすごく嬉しかったのを覚えています。その子は多恵ちゃんという名前で、お家はそんなに遠くありませんでしたが通っている幼稚園が違っていたので小学校で初めて一緒になりました。小学生になったら新しいお友達できるかなぁなんて心配していたのに、入学式の日に、しかも向こうから誘ってくれるなんて!私はこれからの小学校の日々がきっとキラキラと輝くものになるのだろうと明るい気持ちになりました。でも多恵ちゃんとは違うクラスだったので、それをすごく残念に思いました。けれども、学校の帰り道でおしゃべりしたり、帰ってからお互いのお家へ行き来したり、お外で遊ぶようになりました。男の子ばかりと遊んできた私にはとても新鮮で毎日が楽しく過ぎていきました。

キラキラと輝く毎日を期待したあの日からそんなに遠くないある日、私は初めての「イジメ」を経験するのです。

私の物が度々なくなるようになりました。

posted by じぇいこ at 21:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | じぇいこの過去 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする