2016年04月10日

イジメがこの世界から消えてなくなることなどないのだから、(2)

前回の記事はカテゴリ「私の過去」をご覧ください。


新しく買ってもらったもの、例えばシャープペンシルや消しゴムを持って行くとなくなりました。

ある時、上履きがなくなりました。

私の通う小学校には朝、全校生徒揃って運動をする習慣があり、その運動を終えて教室に戻ると上履きが消えていました。大騒ぎになり、クラス全員で私の上履きを探すことになりました。一年生のときは教室は一階にあり、靴箱も教室の側でした。クラス毎に玄関があるようなそういう造りになっていました。ですので、皆、教室から出たすぐ外の花壇や隣の教室の靴箱などいろいろと探してくれました。その時、「先生!じぇいこちゃんの上履きありました!」と言う声が聞こえました。苗字の頭文字が同じで席が前後になった紗耶ちゃんの声でした。使われていない教室の靴箱に私の上履きが入っていたのを紗耶ちゃんが見つけてくれました。紗耶ちゃんは元々ハキハキした性格でクラスでも目立つタイプの子でしたが、この一件でますますリーダーのような存在になりました。

紗耶ちゃんとは席が前後だったので最初のうちはとても仲良くしていましたが、自分が一番でないと気が済まない紗耶ちゃんのご機嫌をとるのがどんどん嫌になっていきました。それでも気を遣いながら生活していたのは二年時も一年生のこのクラスからの持ち上がりだと知っていたからです。二年はこのクラスで耐えなければならないと幼心に感じていたのです。

二年の時、同じクラスのミズエちゃんが転校することになりました。ミズエちゃんとは特別仲がいいわけでもありませんでしたが、ミズエちゃんが引っ越す前に私に話がある、と言いました。ミズエちゃんはとても大人しい子だったので少しびっくりしました。私とミズエちゃんは教室の窓辺で話をしました。ミズエちゃんが「ごめんね。」と言うのでもっとびっくりしました。そしてこう続けました。「一年生の時にじぇいこちゃんの上履きがなくなったでしょう。上履きを隠したのは紗耶ちゃんだよ。私はそれを見たのに紗耶ちゃんが怖くて言えなかった。本当にごめんね。」ミズエちゃんは引越してしまう前にどうしても私にこのことを伝えたかったのだそうです。私はミズエちゃんの気持ちもわかったし、私に伝えるのだって大人しいミズエちゃんにとっては随分勇気がいったのではないかと思いました。「ありがとう」と言いました。窓から入る風がとても気持ちよかったのを覚えています。あれは何月だったんでしょうか。

私はその頃から三年生は絶対に紗耶ちゃんと違うクラスになりたい。多恵ちゃんと同じクラスになりたいなぁ、と強く思うようになりました。

「クラス替えについての希望」という紙が配られた時、私は真っ先にその二つの希望を書きました。
posted by じぇいこ at 22:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | じぇいこの過去 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする