2016年03月31日

夫の家族はいないものと思って暮らすことにしました。(11)

過去記事はカテゴリ「夫の家族」をご覧ください。

私の家族が待つホテルに着いて、まず義父が来られなくなったことを説明しました。昨晩夫と考えた嘘の理由が思ったよりもスラスラ口から出てきました。嘘をつくのもつかれるのも嫌いな私ですが、いざと言う時には案外上手に嘘がつけるものなんだな、とどこか他人事のように思いました。義妹の夫が急に出張することになり、義父が車で義妹の家まで送って行かなければならなくなった、というような理由でした。両親も妹も逆に義父のことを心配し、私は心が痛くなりました。呼んだタクシーに乗り、私たちはまだ日の明けぬ真っ暗な道を空港へと向かいました。

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空港へ到着し、チェックインなど済ませ、軽くコーヒーなど飲んだあとに私は妹とお手洗いへ行きました。もうこのあとはお別れです。私は妹に本当のことを打ち明けてしまいました。妹は私にとって大切な可愛い妹です。そして私を助けてくれる姉のような存在でもあり、どんなことでも話せる親友でもあるのです。そんな妹にまで嘘をついたまま笑顔で別れることなんてできませんでした。

話を聞いた妹は泣きました。「お姉ちゃんはなんにも悪くないよ!」と何度も言いました。本当はその場で妹に抱きついて泣きたい気持ちでした。でももう行く時間です。両親にも変に思われてはいけません。私たちは何もなかったように両親と夫の待つ場所へ戻りました。

両親は「頑張ってね」と言いました。母は別れが辛く泣いていました。私と妹は「もうお母さんはすぐ泣くねー!」と笑いながら泣きました。そして何度もお礼を言い、三人の姿が見えなくなるまで手を振りました。見えなくなって、私は泣きました。我慢しても声が漏れてしまうほど泣きました。夫は私の手をぎゅっとぎゅっと握りました。

今でもあの日のあの朝を思い出すと涙が出てきます。あの時、どれだけ両親や妹と一緒に飛行機に乗って帰りたかったか...。両親は私が幸せに夫の家族にも大事にされてくらしていると思っているのに、本当は全く違うのです。でも私にはこうして手を強く握ってくれる人がそばにいます。私はもう夫の家族はいないものと思って暮らすことにしたのです。




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posted by じぇいこ at 23:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 夫の家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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